小学生で分数が苦手な子が抑えておきたい5つのポイント

小学生の算数でつまづいてしまうポイントはたくさんありますが、そのなかでも比較的苦手なお子さんが多いのが分数。

もしかすると、

「掛け算くらいまでは余裕もあったんだけど分数が出てきた途端に算数に苦手意識をしてしまった。」

このように保護者さんの中でも分数が小学生の時に苦手だったという方もいるのではないでしょうか?

そこでこの記事では「小学生の分数で抑えておきたいポイントや注意点」を紹介していきます。

しっかりと基礎的なことを学ぶだけでも苦手意識は克服することができるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

主なポイントは5つになります。

ポイント①:基本概念の徹底理解。わかりやすい分数の意味を理解する

そもそも分数って何?

「分数」とは、物事を等分した際にできる部分を表す方法です。

分数は、分子と分母という2つの数字で構成され、例えば、1つのケーキを4等分した場合、1つの部分は1/4と表されます。

分子は等分された部分の数を示し、分母は等分する全体の数を示します。

分数を使うことで、物事を細かく分けたり、割合や比率を表現することができます。

分数と整数との違いを理解する

整数と分数は似ていますが、いくつかの違いがあります。整数は0と自然数(1, 2, 3…)からなる数のことで、分数は整数と分数部分からなる数です。

整数は完全な数を表現し、分数は部分的な数を表現します

例えば、3は整数ですが、3/4は分数です。また、整数は分数の一部として表現することもできます。

例えば、2は2/1とも表されます。整数と分数の違いを理解することで、数の表現方法の多様性に気づくことができますよ。

ポイント②:図や具体的な例で分数をイメージする

図を使って分数を見て比べる

図を使って分数を見ると、分数をよりわかりやすく理解することができます。

例えば、円や長方形の絵を描き、それを等分することで分数を比べてみましょう。

円を8等分すると、1つの部分は1/8になります。それぞれの部分を色分けして見ると、1/8、2/8、3/8といったように分数の大きさを視覚的に比べることができます。

図を通じて分数を比べることで、分数の大小関係や割合を直感的に理解可能です

日常の例で分数を使っってみる

日常生活でも分数を使ってみると、分数の実用性や意味を実感することができます。

例えば、ピザを友達と分ける場面を想像してみましょう。

1つのピザを4等分して、それぞれの部分を分ける人数で割ります。もし友達が2人いる場合、1人には1/2の分数のピザが配られますよね?

もし友達が3人いる場合、1人には1/3の分数のピザが配られます。

実際に友達と分け合う場面で分数を使ってみると、分数が割合や配分を表す有用なツールであることがわかります

日常の例を通じて分数を使ってみましょう。

ポイント③:分数の計算を継続的にトレーニングする

分数の足し算と引き算を練習する

分数の足し算や引き算を練習することで、分数の計算力を高めることができます。

足し算や引き算では、まず分母が同じか確認。同じ場合は分子の数を足したり引いたりします。

例、1/4 + 1/4 = 2/4

分母が違う場合は、分母を合わせてから計算します。

例、1/3 + 1/4 = (4/12) + (3/12) = 7/12

これらの繰り返し練習を通じて、分数の足し算や引き算をスムーズに行えるようにしましょう。

分数のかけ算とわり算をマスターする

分数のかけ算とわり算をマスターすることで、分数の計算力を一層高めることができます。

かけ算では、分子同士を掛けて分母同士を掛けます。

例、2/3 × 3/4 = (2×3) / (3×4) = 6/12

分数の形を簡単にするために、約分(できるだけ簡単な形にすること)も忘れずに。

わり算では、分子を分母で割ります。

例、2/3 ÷ 1/4 = (2/3) × (4/1) = 8/3

練習を重ねて、分数のかけ算とわり算をスムーズにこなせるようにしましょう。

ポイント④:分数の問題を効果的に解決する方法を学ぶ

分数の問題を解くための手順を覚える

分数の問題を解くためには、以下の手順を覚えると効果的です。

まず、問題文をよく読み、何が求められているかを確認しましょう。

次に、分数を利用するかどうかを考えて、適切な形で表現します。

例えば、リンゴを2人で分ける問題なら、1人に配られるリンゴの分数を求めます。

そして、計算や比較、順序付けなどの手法を使って問題を解決します。

足し算や引き算、かけ算やわり算など、適切な計算方法を行いましょう。

最後に、答えを確認をして終わりです。

問題解決の手順を順番に踏むことで、分数の問題に取り組む力を養うことができます

分数を使った応用問題に挑戦する

分数を使った応用問題に挑戦することで、分数の応用力を高めることができます。

例えば、材料の比率や部分の割合を計算したり、時間や距離の問題を解いたりすると少しハードルを上げてみましょう。

具体的な例として、ピザのレシピで分数の量を計算したり、友達とのスポーツ大会で得点の分配を計算したりするなど普段の生活でちょっと難しい場面で使うのもおすすめ。

応用問題では、日常のシーンや実生活の状況を想像しながら問題を解くことが重要です。

分数を使った応用問題に積極的に挑戦して、分数の実用的な活用方法を身につけましょう。

ポイント⑤:間違えたらなぜ間違えたのかを確認する

間違ったところを見つけて理解を深める

分数の学習において、間違いを見つけることはとても重要です。

間違いを見つけることで、自分の理解度や知識の欠けている部分を発見することができます。

間違いを見つけたら、なぜその間違いが生じたのか考え、分数の概念や計算のルールを再度確認し、間違いを修正しましょう。

また、間違いから学ぶことで、より深い理解を得ることができます。自分の間違いを見つけることは、成長と学習に繋がる貴重な機会です。

成功体験を重ねて分数に自信を持つ

分数の学習では、成功体験を重ねることが自信に繋がります。

簡単な問題から始めて、徐々に難易度を上げながら練習を進めましょう。

最初は小さな成功でも構いません。成功したときには自分を褒めてあげましょう。

自信を持つことで、分数の問題に対して前向きに取り組むことができます。

また、成功体験を積み重ねることで、自分の成長を実感することができます。

分数の学習は少しずつですが、コツコツと取り組むことで自信を持つことができます。

自分の頑張りを信じて、分数に向き合いましょう。

小学生の分数まとめ

 

小学生のころに苦手意識を持ってしまうとそのまま中学生になって更に難しくなり、挫折してしまうお子さんも多いです。

そうならないためにも小学生の時に分数への苦手意識はなくしておきましょう。

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