ほとんどの中学3年生が経験する高校受験。
- 部活や学校行事が落ち着いて、いよいよ受験を控えているけど勉強したくない
- 受験勉強を始めなきゃだけどどうやって始めたらいいかわからない
- 高校受験が気になって毎日不安だ
など、受験勉強は勉強範囲も広く、志望校合格まであと何点必要か、など考えるべき点はたくさんあり果てしない道のりに感じますよね。
私が運営している個別指導123でも高校受験を控えているお子さんがいますが、やはりナーバスなりがちです。
そこで今回は、受験勉強を始める前の準備から効率的に勉強を進める5つのポイント、どうしても勉強のやる気が出ないときの最低限の学習ポイントを解説していきます。
今年度受験をする中学3年生から来年度に受験予定の中学2年生のお子さんの参考になれば幸いです。
高校受験勉強を始めよう!受験勉強の準備
高校受験に向け、やみくもに勉強を始めていてはとても非効率です。
まずはきちんと準備と計画を立てて勉強を始めることが受験を効率的に乗り越える第一歩!
受験勉強の絶対にやるべき準備は以下の3ステップです。
- 自分の実力を知る
- ゴール(志望校)を決める
- 受験日までの計画を立てる
この流れを一つずつ解説していきます。
自分の実力を知る
受験勉強は、自分の実力を知るところからはじめましょう。
自分の得意科目・苦手科目、科目の中でもこの単元は得意だけどこの単元は特に苦手…。
前回の実力テストは学年平均に比べて自分はどの位置にいるのか。分析する事項はたくさん出てきます。志望校を決めるにも自分の実力を知ることは欠せません。
まずは自己分析をすることからはじめましょう。
そして、自分の実力の確認はこれから受験をするまでのすべてのテストで振り返ることがコツです。
自分の実力の伸び具合を毎回確認することで、実力に合った目標の再設定や復習ができます。
ゴール(志望校)を決める
次に、自分が目指すゴール(志望校)を決めましょう。
明確なゴールがあると、それだけで勉強のやる気アップにつながります!
自分の現在の実力を照らし合わせ、行きたい高校の調査を徹底して始めましょう。
志望校が決まらない!!という場合は、とりあえず自分の実力よりも少し高い偏差値の高校を目指しましょう。
本当の志望校が決まるまでの仮の目標でも構いません。
仮の目標とはいえ、目標があるのとないのでは勉強のモチベーションの保ち方が全然違っていきます。
受験日までの学習計画を立てる
目標が決まったら、目標を達成するための学習計画を立てましょう。
「計画を立てる」というと得意な人と苦手な人と別れてしまうかもしれません。
しかし目標と計画を立てることは高校受験後の学習はもちろん、社会に出てからも必須となる力なのでしっかり身につけられるようにしましょう。
おすすめの目標の立て方は
- 長期目標を立てる:〇〇高校合格!・受験までに偏差値15アップ!
- 長期目標を達成するための中期目標と計画を立てる:次回の実力テストの目標点数は○○、そのためにテストまでこの時間で勉強する!
- そのあとに短期目標と計画を立てる:今日は英単語20個覚える・世界史の○○まで覚える、そのための1日の学習スケジュールは…
このように、大きな目標を小さく細分化していくことで毎日の達成感を感じることができるようになります。
効率的に受験勉強をするための5つの学習ポイント!
受験勉強の準備が整ったら、いよいよ学習をスタートしましょう!
とはいえ中学生は部活も行事も忙しい大切な時期。
勉強と両立させるためには効率よく勉強をしていく必要がありますね。
そこでここからは受験勉強を効率的に進めつつ確実に実力をつける方法を解説していきます。
まずは基礎問題を徹底的にやり抜く
基礎問題ばかりやっても効率悪いのでは!?と思うかもしれませんが、受験対策においてははやいうちに土台を固めておくこと(基礎問題をしっかり理解すること)が結局は一番の近道になります。
大半のセンター試験問題は基礎問題からできています。
応用問題で大きい点数を狙いに行くよりも、基礎問題で小さな点数を着実に取りに行くほうが意外と最終的な点数が高かったりするのです。
自分が苦手とする教科をはじめ、得意科目であっても基礎問題は繰り返し、徹底的に問題を解いていくようにしましょう。
学習計画の区切りは学習時間よりもどこまで理解したか
学習計画を立てるときは、学習時間で区切るのではなく学習内容で区切るようにしましょう。
「今日は1時間数学の勉強をしよう」ではなく「今日は教科書40P~50Pのこの単元の内容を理解しよう」という感じです。
内容で区切れば、理解ができれば予定より早く勉強を切り上げることもできるし、反対に理解ができるまで何時間でも取り組まないとなかなか進まないという点から、集中力アップにつながるのです。
教科書にしるしをつけるなど、目に見えて勉強の進捗がわかりやすいのもメリットです。
インプットだけでなくアウトプットもする
インプットとは「入力」アウトプットとは「出力」の意味を持ちます。
学習の意味に置き換えると、インプットとは「知識を自分のものにすること」アウトプットは「インプットした知識を勉強で発揮すること」と覚えるようにしましょう。
そう考えると、自然とインプットとアウトプットの関係性が見えてくるかと思います。
そうです。たくさん勉強をして知識をインプットするだけでは本番のテストではほとんど意味がなく、インプットした知識をアウトプットする練習をしなければ模試や受験で持っている実力が出し切れないのです。
アウトプットは練習しなければなかなかできるようにはなりません。
ここでおすすめしたい効率のよいアウトプットの練習は「人に教えること」。
教える相手は友達でも家族でも構いません。以下の2ステップでアウトプットをする練習をしてみましょう。
- 「この単元をどうわかりやすく教えようか」を考えながらインプットする
- 実際に紙や言葉に出しながら、相手が理解できるように説明をする
相手が説明内容を理解できた頃には、自分の中のインプットした知識がいつでもアウトプットできる状態にまで身についています。
結果が出にくい国・数・英こそ毎日学習する
実力テストで伸び悩みの多い国語・数学・英語は勉強するのが億劫な方も多いと思います。
しかしこの3教科は暗記中心の理科や社会に比べて、日々の積み重ねと繰り返しの学習が一番成果を出る科目です。
国・数・英は以下のように学習していくのがおすすめです。
- 1日のうち短時間でも必ず学習する
- 教科書だけでは不十分。解説の詳しい参考書や問題集を使って学習する。
ひとつずつ見ていきましょう。
1日のうち短時間でも必ず学習する
毎日の積み重ねが大切な三教科。
たとえ短時間であっても、1日のルーティンに組み込んでしまうことがおすすめです。
- 朝学習で国語の論説文か小説の文章問題を必ず解く
- 電車に乗っている時間は英単語を覚える
- 寝る前に数学公式を使った問題を10問解いてから寝る
など、1日の行動スケジュールにルールとして組み込んでしまうことをおすすめします。
教科書だけでは不十分。解説の詳しい参考書や問題集を使って学習する
学習の基本は教科書!間違いではないのですが、受験勉強をするとなると参考書や問題集も積極的に取り入れていくようにしましょう。
特に三教科は「なぜ、この答えになるのか」という基礎部分をきちんと理解をしていかないと学習が進むにつれてつまづきやすくなってしまいます。
教科書よりも丁寧に解説をしてくれる参考書はたくさんあります。
自分に合った参考書や問題集を見つけて勉強のお供にしましょう。
参考書・問題集は少ない冊数を厳選して!
参考書や問題集はたくさんの種類があり、どれを選ぶべきか迷うと思います。
参考書や問題集を買うときは、必ず書店に行って、実物を手に取って中身を確認してから選ぶようにしましょう。
学習する時間のほうが大切だからとネットで注文する人も多いかと思いますが、参考書や問題集は「1科目につき1冊、自分に合った参考書で受験を乗り切る」覚悟で選びましょう。
というのも、人間の脳は勉強を1度やってみるだけではすぐに忘れてしまうようになっています。
何度も何度も繰り返し問題を解いて復習をして、ようやく内容が頭に染み込んでいくのです。
参考書や問題集も同じこと。しっかり自分に合う1冊を選んだら、最低3周する気持ちで取り組みましょう!
1冊の参考書を繰り返し学習していくという方法も、とても効率のいい勉強方法なのです。
勉強のやる気が出ないときの乗り越え方
受験勉強をしていると、どうしてもやる気の出ない時期(スランプ)に差し掛かる時期が必ずやってきます。
やる気がでなくても受験は近づいてくるし、目標の点数にはまだ届かない…。
そんなときは思い切って学習スケジュールを見直してみましょう。
スケジュールは柔軟に組みなおし、やる気が出ないときはゆとりをもって、反対にやる気があるときはたくさん詰め込んでも大丈夫。
反対にやる気が出ないときに、やる気があるときと同じようなスケジュールをこなそうとすると、内容理解が十分にできず、逆効果になってしまいます。
学習スケジュールに予備日を設ける
たとえば、毎週日曜日は予備日。月~土曜日にこなせなかった分を消化する日。と予備日を決めてみるのはいかがでしょう。
平日にやる気が出なくて範囲をこなせなかったけど、予備日を使って立て直せる。
と思ったら気持ちにゆとりがでるような気がしませんか?
1日単位で学習スケジュールをこなせたかこなせなかったかではなく、1週間単位でその週の学習スケジュールをこなせたかどうかで達成感を感じられるスローペースのスケジュールに切り替えてみましょう。
1日30分だけ学習する時間帯を決める
本当にまったくやる気がでない。そんなときは最低限の学習時間だけ確保しましょう。
1日30分だけ、英単語の練習をする。1日30分だけ、授業の復習をしてみる。
など、最低限の学習時間ができればその日は合格です。
1日30分でも勉強に向き合う時間があるのとまったくないのでは全然違います。
勉強はやる気がないのにだらだら長時間取り組んでもあまり意味はありません!
どんなにやる気のない日でも、受験勉強期間は1日30分だけでも集中して机に向かうように意識しましょう。
まとめ
受験勉強は範囲も広く、難易度も高いですが一歩ずつ着実に学習をしていくことで確かな成績がでます。
きちんとした目標と学習計画を立てること、そして少しずつでも毎日の積み重ねを大切にすることが、効率が悪いようで一番効率のいい方法だと思います。
勉強は継続することが大切!継続していくことで実力は着実に伸びていきます!
コメントを残す