中学生のお子さんをお持ちの方で、個別指導塾への通塾を考えている方は
- 個別指導塾には、どんなメリットがあるの?
- 個別指導塾には、どんなデメリットがあるの?
- 子どもは果たして個別指導塾に向いているのか?
など、気になっていませんか?
また、塾の説明会に行っても、いいことばかり言われて、結局決めきれない・・・そんな方も多いはず。
そこで、この記事では個別指導塾のメリット・デメリットや、どんな子に向いているのかや個別指導塾の選び方のコツも紹介していきます。
初めて塾に通おうか悩んでいる方や今の個別指導塾であまり結果が出ていない方の参考なれば幸いです。
塾長
中学生が個別指導塾に通うことで得られる5つのメリット
学校のように、集団で授業を受けるのとは違う、個別指導塾には、どんなメリットがあるか。
主なメリットはこの5つです。
- 子どもの学習ペースに合わせた個別カリキュラム
- 先生がずっとそばにいて、集中して勉強できる
- 苦手なところや受験校合格に向けた繰り返し指導
- 塾との密なコミュニケーションによる子どもにあった受験情報の収集
- クラブ活動も可能!通塾日程を調整しやすい
メリット①:子どもの学習ペースに合わせた個別カリキュラム
個別指導塾の一番のメリットはなんといっても一人ひとりの子どもにあった学習カリキュラムを用意できることです。
決められた時間の中で、同じ学年で同じ教科を学習していても、
- 使う教材
- 勉強する内容
- 学習スピード
など、まったく異なります。
そのため、個別指導塾に通うことで、先生がそれぞれの目的に合わせてしっかりカリキュラムを組んでくれるので、安心して勉強できるでしょう。
例えば、当塾では中学生の場合は、まずは、入塾時のテストや学校の成績などで、今の学力を確認。
定期テスト対策では、学校ごとのテストの傾向をつかみ、今の学力にあったテスト対策をします。
受験対策では、最終的目標は志望する高校の合格するために、その生徒にあったオリジナルのカリキュラムを何度も修正しならが組むようにしています。
このようなオーダーカリキュラムはおそらく学校では行ってくれません。
それに、文部科学省の調査によると自分で勉強をできるというお子さん自体も半分以上います。
出典:国立教育政策研究所
これだけでも個別指導塾に通うメリットはあるとおもいませんか?
先生がずっとそばにいて集中して勉強できる
個別指導塾では基本的に、先生がそばにいるので集中して勉強をすることができます。
個別指導塾の授業は、講師1人が同時に教えるのは、1人~4人。
4人の場合、誰かに説明している間、他の生徒は問題を解いておくという形です。
家で勉強すると集中できない子どもでも、先生が隣にいたらどうでしょうか?
すこしボーッとしているのもすぐにわかる距離で、勉強している様子をずっと見られたら・・・集中しないわけにはいきません。
もちろん、仲の良い子がいても、話しかけてくる隙もありません!
ずっと見られていたら勉強できない、いう子もいますが、それも初めだけ。
見られる緊張感の中で勉強することで、自然と集中力も身につき、いつの間にか見られていることは気にならなくなります。
もちろん、手が止まっていれば、そこがわからない場所なので、講師はそれを見つけてしっかり教えてくれることでしょう。
学校や集団型の塾でも、生徒の間を歩き、手元を見て問題の解けている具合を確認します。
しかし、全員の細かな様子を把握することはできません。
勉強している間の様子をしっかりとに見てくれて、指導してくれる。それが個別指導塾です。
苦手なところや受験校合格に向けた繰り返し指導
個別指導塾を通うことを検討するとき、「何か勉強につまずいたり、家で勉強を教えるのに限界を感じたから」ということがあるのではないでしょうか?
勉強をしていたら、苦手な場所というのが必ず出てきますし、専門家でもなければ、親が勉強を見られるのはせいぜい小学生の低学年まで。
そんなところをしっかりフォローしてくれるもの個別指導塾のメリットです。
例えば、
- 「実は小学生の分数が出てきたところから算数が苦手になった」
- 「国語の文章題をどう教えて良いかわからない」
- 「学校の授業スピードについていけず、暗記ができない」
など、それぞれの困ったことに対して、集中して指導してくれます。
もちろん、その苦手を克服できるように繰り返し、何度でも教えてくれるので、子どもも安心して次の勉強に進めます。
高校受験に向けて、苦手だけれど、受験に必要なところをピックアップして何度も何度も繰り返し勉強します。
1人で勉強していたら、どうしても苦手から目を背けがち。
そこをしっかり勉強させてくれるのは個別指導塾のメリットと言って間違い無いでしょう。
塾との密なコミュニケーションによる子どもにあった受験情報の収集
塾へ通う大きな目的の一つに、最新の進学情報を入手できることがあげられます。
学校やインターネットのからも情報を得ることはできます。
しかし、学習塾は子どもが志望する中学校・高校の、一般には出ていない特別な情報も持っているのです!
個別指導塾では、普段からカリキュラム作成や勉強の進捗を教えてくれます。
このコミュニケーションをとる機会を大切にしましょう!
他の形態の学習塾に比べて、コミュニケーションを取る機会が多いというメリットを最大限利用するのです。
今の勉強の進み具合だけではなく、進学や学校教育の最新情報についても広く情報を集めること。
これは勉強や進学のサポートで、親が一番力を発揮できることです。
テストを代りに受けてやることはできませんからね。
高校受験に関する情報はもちろん、通っている中学校の情報もとても大切です。
毎年目まぐるしく変わる受験情報をしっかりキャッチしたいものです。
また、大学受験など、先々の学校のことを知っておくことは重要ですし、学校の指導要領の変更など、学校での勉強内容も親が中学生の時とは大きく変わっています。
しっかり現状を把握し、塾という情報源をうまく利用しましょう。
塾長
クラブ活動も可能!通塾日程を調整しやすい
中学生になっても、小学校から続けている習い事を頑張っている子は多くみられます。
このような習い後と合わせ塾も行かせたいと考える時、何曜日の何時から行くか、というスケジューリングは本当に難しいもの。
また、中学生になると習い事が減った場合でも、学校のクラブ活動を行っている子が大半です。
そんな忙しいスケジュールの中でも通塾することができるのが、個別指導塾のメリットです。
例えば、当塾の例を上げる平日は16時~21時までの間、4〜5コマの授業枠から、座席と講師の手配さえできれば、何時からでも希望通り受講できます。
年度の途中などでの変更も相談可能です。
進級の時だけでなく、習い事を辞めたり追加した場合はもちろん、この曜日では難しいと感じた時など、気軽に相談することができます。
もちろん他の塾ではすぐに変更、というのは難しいでしょう。
しかし、最大限の努力で子どものスケジュールに合わせてカリキュラムを組んでくれるところも多いです。
集団の塾では曜日・時間が決まっています。それでは塾に行けない、という子どもが個別指導塾を利用することも多いです。
なので、曜日や時間の相談を塾が嫌がることはありません。
入塾時だけでなく、必要な時にしっかり相談してみてくだい。
塾長
個別指導塾に通う4つのデメリット
子どもにあったカリキュラムで、繰り返し勉強し苦手を克服してくれる個別指導塾。
通塾日程も柔軟な対応で言うことなしの個別指導塾ですが、注意したいいくつかデメリットもあります。
それがこちらです。
- 担当講師のレベルにばらつきがある
- 学校の学習ペースより遅れることがある
- 刺激がなくライバル心がめばえにくい
- 費用は集団より高い
1つづつ解説していきますね。
担当講師のレベルにばらつきがある
個別指導塾の講師はほとんどが大学生のアルバイトです。
そのため、担当講師によってはレベルにばらつきがあり講師を合わないということもあるでしょう。
各塾では採用時に厳選な試験や面接をおこなっていますが、それでも講師それぞれ、得意不得意、向き不向きな教科や学年は必ずあります。
難関大学を受験する高校生の数学を指導できるからといって、中学生を教えられるわけではありません。
中学生には中学生なりの教え方があり、生徒の個性を見抜いた指導がかかせないからです。
また、いくら教えるのがうまくても、子どもとの相性が良くなければ意味がありません。
和気あいあいと、コミュニケーションをとりながら指導するほうが向いている子に、大人しい講師では、本来のやる気もそがれてしいます。
講師のレベルによって、勉強の効果は大きく異なってしまうことはよくあることです。
すべてにおいて完璧な講師、というのはいないかもしれません。
それでも、今子どもの勉強に欠かせない講師が指導をしているかについは、しっかり目を光らせておく必要があるでしょう。
学校の学習ペースより遅れることがある
丁寧な繰り返し学習で、学力の定着をはかることがメリットの個別指導塾ですが、この繰り返し学習がデメリットとなるときがあります。
それが、繰り返し行うことで学校の学習ペースより遅れがでる可能性があるということ。
もちろん、場合によっては保護者の承諾を経て、ある一定の期間、学校の勉強に遅れることを前提のカリキュラムを組むこともあります。
しかし、時には学年をさかのぼって、苦手な部分を丁寧に勉強することで、学校の勉強に遅れてしまうということが起こってしまうのです。
それに、苦手な部分を克服するのには、どうしても時間がかかります。
そのため、苦手克服ばかりに目を向けてしまうと、今進んでいる学校の勉強がおろそかになってしまうのです。
刺激がなくライバル心がめばえにくい
子どもにあったペースで、必要な勉強を着実にすすめる個別指導塾で、集団指導塾と大きな違いであり、デメリットがあります。
それは、他の子どもとの関わりによる刺激がないこと。
例えば集団の中では、
- ライバル心
- 競争心
といったことが感情が起こりますが、一人だけで行っているとそれらの感情はあまり起こりません。
それは、勉強へのやる気にもつながることなので、大きなデメリットと言えます。
講師のコミュニケーション力で、多少競争心をあおることかできたとしても(同じ学校の子はここまで頑張ってたよ、と伝えるなど)、限界があります。
自分のやる気を保って、勉強に取り組み続けけることは、とても難しいことです。
また、後で詳しく述べますが、子どもによっては、このライバル心によって勉強が進むタイプの子がいます。
そのような子にとっては、刺激が少なくライバル心のめばえにくいことは、個別指導塾の最大のデメリットとなってしまうのです。
大人しく、1人でもくもくと勉強できる子にとっても、最終的には受験という競争を勝ち抜かなくてはなりません。
外部の模試や学力テストを受けるなど、勉強に対する刺激を意識した通塾が必要です。
塾長
費用は集団より高い
少し塾について調べられた方なら、すでにお気づきかと思いますが、個別指導塾の授業料は集団指導塾と比べると費用が高くなりがちです。
1~4人に対して1人の講師が教えるのだから当たり前とも言えますが、希望の教科をあれもこれも、と受講すると中学生で月5万円以上になってしまうこと。
通常の月だけでなく、夏期講習冬期講習など、学校の長期休暇中の特別講習ではさらに費用がかさみます。
ですので、塾の進めるままにたくさん受講せず、費用とも相談しながら一番必要な教科から受講しましょう。
例えば当塾では、子どもの生活の面からも費用の面からも、受験学年でなければ週1~2回程度から通塾をスタートするのがおすすめしております。
受験を迎える前に、塾を辞め泣ければならなくなっては意味がありません。
各ご家庭の様子に応じて最適な受講ができるようにしましょう。
個別指導塾に向いている子と向いていない子について
さて、さまざまなメリット・デメリットがある個別指導塾ですが、
「どんな子が向いていて、向いていないのか」
これが気になる保護者様も多いのではないでしょうか?
実は自分の子どもは個別指導には向いていないのに、通わせて合わない勉強をするの勿体ないです。
そこで、ここからは個別指導塾がどんな子どもに向いているのかをまとめてみました!
まずは個別指導塾が向いている子の特徴からです。
個別指導塾が向いている子
個別指導に向いているのは、コツコツ自分のペースで目標に向けて頑張れる子です。
自分からこうなりたい、こんなことをしたい、と明確な目標がある子は向いています。
例えば高校合格という大きな目標より、
- 次の英語のテストで80点をとりたい
- 算数の割り算のひっ算をマスターしたい
- 英検準2級に合格したい
などです。
このスモールステップの積み重ねが中学受験・高校受験の合格へ結びつくのです。
また、集団の中ではなかなか意見が言えず、委縮してしまうような子にも向いています。
わからないところがあっても学校ではなかなか聞けない・・・そんな大人しい子です。
個別指導では問題解くところを、講師がしっかり見ていますから、わからないところがあれば講師は気づいてしっかり教えてくれます。
何事にもマイペースにコツコツと取り組め、友達に影響されずに頑張りたい子に向いた指導方法、それが個別指導塾です。
個別指導塾が向いていない子
では逆に個別指導塾に向いていない子ですが、それは負けん気が強く、ライバルがいることでやる気が出る、競争心の強いタイプの子です。
また、1人でコツコツは苦手だけれど、みんなと協力して行う作業などでリーダーシップを発揮したり、学校でもわからないところがあれば、すぐに聞けるような子もあまり向いていません。
このような子の場合、同じ学校でライバル視している子や、志望校が同じ子のいるグループの中で勉強することで、より集中し、やる気を持って勉強に取り組めます。
わからないところを個別指導塾で勉強することが効果的なときもありますが、集団の中でも臆せず質問することができる子です。
学校や集団の中でしっかりわからない部分を解決していくことで、勉強もスムーズに進むでしょう。
このように、積極的に質問でき、競争心の強い子は、やる気を保ってチャレンジしつづけるためにも、学習塾は集団授業のものを検討してみてください。
個別指導が向いている子と向いていない子まとめ
- 自分のペースで勉強できる
- 集団の中では質問などできない
- 友達と一緒だとふざけてしまう
- 競争心が強い
- わからないところがあればすぐに聞ける
個別指導の塾を選ぶときの4つのチェックポイント
個別指導塾のメリット・デメリット、向いた子や向かない子はわかりましたでしょうか?
あとは、数ある個別指導塾の中から、子どもが通う1つの塾をどう選ぶかですよね。
最後に個別指導塾を選ぶときのチェックポイントを4つ紹介します。
それがこちらです。
- 体験授業や説明会は必ず参加する
- 5人以上に指導しても「個別指導」と言っていないか
- 成績保証制度はあるか
- 同じ学校からどんな子が通っているか確認
子どもにあった個別指導塾を、しっかり選んで、成績アップできるよう参考にしてみてください。
体験授業や説明会は必ず参加する
塾を検討する場合、まずはその塾の説明会に参加してみましょう。
塾の指導方針やカリキュラム、教材の特徴など、資料を取り寄せただけではわかならいにくいことがはっきりわかります。
また、説明会でその塾の責任者に会うことで、その塾の雰囲気を感じることができ、子どもはもちろん、保護者との相性も感じることができます。
説明会に参加すると、まずは体験を・・・と体験授業を進められるでしょう。
説明会の内容や、教室の責任者に違和感を感じることがなければ、体験授業を受けてください。
体験後の勧誘は断りづらいかもしれませんが、この体験でうまくいかないようでは、普段の授業に期待はできません。
なぜなら、体験授業をへて入塾してもらえるよう、塾側は優秀な講師に担当させるはずだからです。
また、説明会は親が塾の内部をくまなく観察できる絶好のチャンスです!
塾の内部、特に自習室の様子をしっかり見てください。
少数であっても、静かに集中して子どもたちが勉強していれば、その塾は授業だけでなく、普段の勉強についてもしっかり指導し、しつけを行っているといえます。
教室をみて、話を聞いて、体験して、子どもに合う塾を探してください。
5人以上に指導しても「個別指導」と言っていないか
実は個別指導が集団指導になっている学習塾もあるので注意が必要です。
個別指導塾は、講師1人に対して、生徒は1~4人。
しかし、説明会で聞いてみると、様々な名前をつけて、講師1人で5人などの指導を行っている場合があります。
こうなると、個別指導のメリットは得られにくくなります。
これは個別指導塾を探す上でとても重要なチェックポイントです。
同じ学年や同じ学校の子だけだから、テスト対策の時だけだから、など本当に様々な理由で個別指導の形態が崩れているときがあります。
それによって受講料が安くなっていたりするので、他より少し安い月謝である場合など、少し気にしてみるといいでしょう。
塾長
成績保証制度はあるか
個別指導塾の中には、成績保証制度というものがあるところがあります。
内容としては、学校の定期テストで入塾時よりこれくらいの点数がアップしなければ、学費の一部が免除されるというものです。
例えば、
- 入塾時の学校のテストが50点未満なら20点以上アップ
- 70点取れている子には10点アップの保証
などです。
これは、学校のテストでこれだけの成績アップをさせることができる!という、塾の自信のあらわれです。
もちろん塾から出された宿題を必ずやってくること、授業に8割以上出席すること、などの制約はあります。
しかし、それはどれも、成績アップにあたって最低限必要な努力であって、特別に難しいことを求められるわけではありません。
まじめに塾へ行き、頑張ったら必ず成績は上がります!と言い切れる塾がやはり信用できるのではないでしょうか。
保証内容も塾によって様々です。しっかり内容を確認し、塾選びの指標のひとつにしてください。
同じ学校からどんな子が通っているか確認
個別指導塾で、いっしょに指導を受けないとしても、同じ学校からどのような子が通っているか、わかる範囲で調べてください。
塾でどんな子と顔を合わせることがあるのか、そもそもどこの塾に行っているか知られたくない子がいたり、と子どもにとって友人関係はとても重要なこと。
塾が勉強に身が入らない環境になってしまっては通う意味がありません。
また、学校の中でも勉強が得意な子がが来ているのか、そうでないのかがわかれば、その塾がどのような子の指導を得意としているかわかります。
難関高校受験を希望しているのに、学校の補習や、定期テストに力を入れているところではダメですよね。
どんな子が来ているかを直接聞いても、個人情報の点からも教えてくれません。
しかし、例えば教室内にテスト結果を張り出していたり、受験結果を名前入りで紹介していることがあります。
教室内もしっかり確認して情報収集していきましょう。
まとめ:お子さんにあった個別指導塾を選ぼう
個別指導塾のメリット・デメリット、そしてどんな子どもが向いているのかお分かりいただけたでしょうか。
今回紹介した内容がすべてではありませんが、少しでも個別指導塾のメリットやデメリットがわかって選ぶ際の参考になれば幸いです。
子どもと相談しながら、親の目でもしっかり吟味して、ぜひ、子どもの目的を達成できる塾を見つけてください。
塾長
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